ガジェット

iPhone 12 Pro レビュー

2020年10月13日(日本時間では翌14日午前2時)に発表されたiPhone 12シリーズ。今年は新型コロナウイルスの影響で、Appleも公式に「例年より発売が数週間遅れる」とコメントしていましたが、無事に発表され、胸をなでおろしたAppleファンの方も多かったと思います。

今年は昨年の3機種展開から1種類増え、史上最多の4種類のiPhoneが発表されました。

スタンダードモデルのiPhone 12とiPhone 12 mini、ハイエンドのiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxの4種類です。

それぞれ予約開始日や発売日が異なっており、iPhone 12とiPhone 12 Proが10月16日予約開始、10月23日発売で、iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxが11月6日予約開始、11月13日発売となっております。

今回私は、iPhone 12 Proの新色、パシフィックブルーの128GBのモデルを購入しました。

iPhone XSからの買い替えということで、2年ぶりに新型を手に入れましたので、早速レビューしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

デザインについて

Appleのホームページや店頭で実機をご覧になった方はご存じかもしれませんが、今年のiPhone 12シリーズはiPhone 4からiPhone 5sまで採用されていた角張ったデザインに戻りました。

iPhone 6から昨年のiPhone 11 Proまで採用されていたラウンドエッジ型に比べ、よりスタイリッシュなデザインになったなと思います。

背面は昨年のiPhone 11 Pro同様、すりガラスとなっており、プロ感が漂うデザインとなっております。

側面は光沢のあるステンレスが使われており、非常に高級感があります。

ただ、裸で使ったり、大きく切り欠きのあるケースを使ったりしていると、細かい傷がたくさんつきそうな感じがするので、大切に使いたい方はケースが必須になってくるかなと思います。

開封したてのiPhone 12 Pro

カメラ性能について

ここ数年のiPhoneのカメラ性能の向上は非常に目覚ましいものがあり、毎年カメラを買い替えているんじゃないかと思わされるほどですが、今年のiPhone 12 Proもまた進化を遂げており、さらに夜景に強くなりました。

これからイルミネーションやクリスマスシーズンで、暗いところで写真を撮る機会が増えると思いますので、とてもうれしい進化だと思います。

iPhone 12 Proで撮った横浜の夜景 その1
iPhone 12 Proで撮った横浜の夜景 その2

また、これは昨年のiPhone 11 Proから使えるようになった機能ですが、iPhone 12 Proでも人物以外でもポートレート撮影ができるようになっております。

食べ物でもポートレート撮影ができます

格安SIMでも使える!

今年のiPhone 12シリーズはそのすべてのモデルが5Gに対応し、いよいよこの日本でも5Gの本格的な幕開けとなるかというような雰囲気が出てきました。

ただ一点気になっていたのが、5Gに対応した格安SIMがまだほとんどないということ。

せっかく今まで格安SIMを使っていたのに、また大手キャリアに戻らなければならないのかと心配になっていた方もいらっしゃると思いますが、私が使っているIIJmioでは、5G通信はできないものの、既存のSIMカードを使って、通信を行うことができました(IIJmioの公式見解はこちら)。

おそらく他の格安SIMでも同じように通信が行えるものと思われますし、5G通信が行えるエリアはまだ非常に限定的なので、ひとまず大手キャリアに戻ったり、何かプラスして契約が必要ということにならなかったことは良かったと思います。

格安SIMに関しては別記事でご紹介しておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

5G時代の今、改めて格安SIMについて考える

とこの独り言

ということで今回は、10月23日に発売されたばかりのiPhone 12 Proのレビューをしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

今年のiPhone 12シリーズはすべてのモデルが5Gに対応し、すべてのモデルが有機ELパネルとなりました。

また、iPhone 12 ProとPro Maxではサイズの違いだけでなく、カメラ性能にも差があったり、もしかしたら長年、初代iPhone SEの後継機を求めていた方は「これぞ求めていた!」と言わんばかりのiPhone 12 miniも登場したりと、より広いニーズをとらえたモデルが登場したなと思います。

流石世界トップ企業のマーケティング戦略はすごいなと改めて感じます。

ただ、一点残念な点もありました。それはLightning端子が継続採用されたということです。

Lightning端子はご存じの通り、2012年に登場したiPhone 5から採用されているApple独自の規格です。

複数のデバイスを使っていない方はあまり気にならないポイントかもしれませんが、私はiPad Pro用にUSB Type-C、Apple Watch用にApple Watch専用のケーブル、そしてiPhone用にLightningと3種類のケーブルを使うこととなります。

家にいる時はまだよいかもしれませんが、仕事や旅行で外出をするときにはとても不便だなと思います。

多くのAndroid端末がUSB Type-Cを採用する中、Appleだけが独自のLightning端子を採用するには何か理由があるはずですが、あまりユーザーのことを見ていないように感じます。

MagSafeという新たな充電体験も打ち出されましたが、来年にはポートレス化するという噂もあり、もしそうなってしまえば、LightningがMagSafeに代わっただけという印象さえ抱いてしまいます。

iPhoneやiPad、Macなど、とても魅力的な製品を作っているAppleなので、これからよりユーザー目線で製品開発をしていただければ、より世界最強の地位を築けるのではないでしょうか、というAppleへの願いを込めて今回は終わろうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

-ガジェット
-