2020年9月16日に発表されてから1ヶ月ほど何の音沙汰もなく、本当に発売されるのかにわかに心配になっていたiPad Air第4世代。翌10月16日午後9時、iPhone 12、およびiPhone 12 Proの予約開始の陰でひっそりと予約が開始されました。
iPad Air第4世代は、2018年モデルのiPad Pro 11インチをベースにしており、10.9インチのフルディスプレイ、iPad史上最多の5色展開、最新のA14 Bionicチップ搭載、電源ボタンにTouch IDを搭載するなど、iPad Airとしてはフルモデルチェンジとなりました。
デザイン、スペックともにiPad Proに迫るモデルとなっており、私も最後の最後までどちらにしようか迷いましたが、思ったより価格が高かった、Touch IDと私の用途との相性が悪かった、ディスプレイが0.1インチ小さくなった(ベゼルが太くなった)という理由から、私は一足先にiPad Proを購入しました。(詳細はこちらの記事をご覧ください↓↓↓)
ただ先日、妻がiPad Airを購入したので、思わぬ形でiPad Airに触れることができました。
妻に少し貸してもらい、数日使ってみたところ、Proとの違いや用途に応じてどちらを購入すべきかが見えてきました。
ということで今回は、iPad ProかiPad Airか迷っている方へ、購入する際の3つの判断材料をお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
スペック比較
まずは、iPad ProとiPad Airのスペックを比較していきたいと思います。
iPad ProとiPad Airで同じところは次の6点です。
・Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioに対応(Proと同じものが使えます)
・Apple Pencil(第2世代)に対応
・USB-Cコネクタ
・サイズ(Airの方が0.2mm厚いですが、ミリ単位で生きていないので同じとみなします)
・バッテリーサイズ
・(広角カメラの)カメラ性能
サイズがほとんど同じということで、Apple純正のキーボードがAirでも使え、またようやくApple Pencil(第2世代)に対応したことは嬉しいポイントだと思います。
また、端子がUSB Type-Cとなっており、外付けSSDやカメラなど、他のデバイスとのファイルの転送速度が格段に上がりました。
一方、iPad ProとiPad Airで異なるところは次の10点です。
iPad Pro | iPad Air | |
ディスプレイサイズ | 11インチ、12.9インチ | 10.9インチ |
CPU | A12Z Bionic | A14 Bionic |
ストレージ構成 | 128GB,256GB,512GB,1TB | 64GB,256GB |
カメラレンズの数 | 2つ(広角、超広角) | 1つ(広角) |
価格 | ¥84,800~ | ¥62,800~ |
リフレッシュレート | 120Hz | 60Hz |
インカメでのポートレート撮影 | 可 | 不可 |
スピーカーの数 | 4基 | 2基 |
セキュア認証 | Face ID | Touch ID |
LiDARスキャナ | あり | なし |
iPad Airと比較すると、iPad Proの方が価格は高くなっているのですが、その分カメラが2つついていたり、リフレッシュレートが120Hzだったり、スピーカーが4基だったりと、価格差分の差別化はしっかりとされているのかなと思います。
ただ、iPad ProとiPad Airでは最小ストレージ構成が異なり、最安同士で比較すると価格差は¥22,000ですが、256GB同士で比較すると価格差は¥16,000となりますので、注意が必要です。
判断材料その1:セキュア認証
では、iPad ProとiPad Airの同じところ、違うところがわかったので、ここからはどのような基準で選んだらよいかというお話をしていければと思います。
まず1つ目はセキュア認証の違いです。
私のように主に家でMagic Keyboardを使ってパソコンライクに使用したいと思っている方はFace IDの方が適しているため、iPad Proの方がよろしいかと思います。
パソコンを使って作業をしているときに、画面の方に手を伸ばすことってあまりないですよね。
iPad Proをパソコンライクに使う場合、ロックの解除やID、PWの自動入力、Apple Payを使用するときなど、あらゆるセキュア認証の機会で画面の方に手を伸ばすことなく、Face IDで行うことができます。
そのため、よりパソコンでの作業に近い感覚で作業を行うことができます。
一方、出先で使うことが多い、タブレットととしてもパソコンとしても使いたいという方はTouch IDの方が適しているため、iPad Airの方がよろしいかと思います。
特に出先で使うことが多い方は、このコロナ禍ですので、明らかにTouch IDの方が便利です。
先日iPhone 12 Proを購入しましたが、iPhone 12 ProもFace IDとなっており、出先ではiPhone SE第2世代を使うことの方が圧倒的に多いです。
タブレットとして使う場合も手で持って使うことがほとんどだと思いますので、そこまで電源ボタンに手を伸ばすことに違和感はないのかなと思います。
判断材料その2:価格(予算)
2つ目の判断材料は価格(予算)です。
最小ストレージ構成に差はあれど、iPad ProとiPad Airでは最安価格同士で比較すると¥22,000の価格差があります。
少しでも価格を抑えたい、予算が10万円以下という方はiPad Airの方がよろしいかと思います。
また、今iPadを持っていない、これからどのような目的で使っていこうか明確になっていないという方もiPad Airの方がよろしいかと思います。
今回のiPad AirはスペックがかなりiPad Proに迫るものがあり、iPad Proとの価格差¥22,000でSmart Keyboard FolioやApple Pencil(第2世代)を購入することができるので、iPad Pro本体のみの予算でほとんどiPad Proと同じ体験を得ることができます。
また、iPad Airをしばらく使っていく中で、やはりFace IDの方が適しているな、デザインを本格的にやっていきたいなという思いが出てきたら、iPad Airを売却して、iPad Proを購入する原資とすることもできますので、エントリーモデルとしてiPad Airは適しているのかなと思います。
(Smart Keyboard FolioやApple Pencil(第2世代)はiPad Proでも使えますし。)
判断材料その3:画面サイズとストレージ構成
ここまでの内容はiPad Proの11インチとiPad Airの比較でしたが、iPad Proには12.9インチのモデルもあります。
より広い画面で動画編集を行いたい、デザインを楽しみたいという方はiPad Proに分があるかなと思います。
また、ストレージ構成のバリエーションもiPad Proの方が豊富となっております。
画面サイズ、ストレージ構成と価格はトレードオフとはなりますが、より自分の用途に合ったモデルを選べるのはiPad Proとなるのかなと思います。
なお、Apple純正のMagic KeyboardとSmart Keyboard Folioは、11インチのものだと一番左の列のキーと右側の記号のキーが小さくなってしまっています。
12.9インチのものだとすべてのキーが同じ大きさなので、MacBookと同じ感覚で使いたいという方はiPad Proの12.9インチ一択となるのかなと思います。

★本日のまとめ★
ということで今回は、iPad ProとiPad Airの比較、および用途に応じてどちらのモデルをおすすめできるかという内容でしたが、いかがでしたでしょうか。
セキュア認証、価格(予算)、画面サイズとストレージ構成という3つの切り口からiPad Proを選んだ方が良いかiPad Airを選んだ方が良いかお伝えしてまいりました。
今回のiPad Airはデザイン的にもスペック的にもかなりiPad Proに迫るものがありますので、私も含めどちらを購入すべきか迷われた方も多いと思います。
今回の3つの判断材料、および冒頭ご紹介した私がiPad Proを購入した3つの理由が皆さんの購入の意思決定に少しでも役に立てば幸いです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。