先日のUSB-Cの記事でちらっと登場していたんだけど、最近ついに4Kモニターを購入した。
購入してから仕事にプライベートに1週間くらい使っているんだけど、購入した目的は果たしつつも、いまいちな点もいくつかあった。
ということで今回はモニターを購入する際に考慮した条件と27UL850-Wのよかった点、いまいちな点を解説していく。
モニターを購入する際に考慮した条件
まず今回モニターを購入する際に考慮した条件は次の3つ。
- より大きい画面が欲しい(24インチ以上)
- 3入力(HDMI×2、USB-C×1)欲しい
- MacBook Airの解像度を落とさずに映したい
より大きい画面が欲しい(24インチ以上)について
まず1点目のより大きい画面が欲しいについてなんだけど、もともとはアイ・オー・データの23.8インチのモニターを使っていたんだけど、テレワーク用の会社のノートパソコンの画面を映したり、自分のパソコンで動画編集などをしたりしていて、少し画面が小さいなと感じていたんだ。
いろいろなサイズのモニターについて調べていく中で、23.8インチよりは大きく、かつ一人で使うには最大であろうサイズということで、27インチのモニターが選択肢となった。
3入力(HDMI×2、USB-C×1)欲しいについて
2点目の3入力 (HDMI×2、USB-C×1) 欲しいについては、これはちょっと特殊な例かもしれないんだけど、自分は今、私用のデスクトップ、ノートパソコン(MacBook Air)、会社貸与のノートパソコンの計3台のパソコンを使用している。
これについてももともと使っていたアイ・オー・データのモニターには2入力(HDMI×1、VGA×1)しかなく、MacBook Airの画面をモニターに映して使うことができなかった。
最近ちょうどUSB-Cについていろいろと調べていて、USB-Cでディスプレイ出力ができることを知り、3入力(HDMI×2、USB-C×1)あるモニターが欲しくなった。
MacBook Airの解像度を落とさずに映したいについて
3点目のMacBook Airの解像度を落とさずに映したいについては、ちょっと細かい話になるんだけど、これももともと使っていたアイ・オー・データのモニターは1,920×1,080(フルHD、16:9)という解像度で、MacBook Airは2,560 x 1,600(2Kよりやや縦長、16:10)という解像度となっている。
アイ・オー・データのモニターよりMacBook Airの方が解像度が高いので、アイ・オー・データのモニターに画面を映してしまうと、もともとの解像度より低く出力されてしまうんだ。
つまりMacBook Air本体の画面の方がきれいということ。
せっかくきれいな画面なので、それはそのままの解像度でモニターに映したいということで、4K(3,840×2,160)という解像度のモニターが必要になった。
この3つの条件を満たすモニターは数種類しかなくて、お財布との兼ね合いからDELLのS2722QCやASUSのProArt PA279CV-R、あと今回購入したLGの27UL850-Wあたりが選択肢となった。
DELLは店頭販売がなく現物を見ることができず、ASUSよりもLGの方が発色がきれいに感じたので、LGのモニターを購入した。
27UL850-Wのよかった点
続いて27UL850-Wのよかった点を解説していく。よかった点は次の3つ。
- 作業領域を広く取れる
- 狭額縁
- 高さを変えられる
作業領域を広く取れるについて
これは27UL850-Wに限った話ではないんだけど、フルHDのモニターから4Kのモニターに買い替えることで作業領域を広く取ることができるんだ。
これは他の人も同じことを言っていて、実際に4Kモニターを購入するまではその意味がよくわからなかったんだけど、フルHDから4Kになることで解像度が縦横それぞれ倍になるので、小さい文字が見やすくなるということなんだ。
具体的にはフルHDの時の75%の画面表示率でも文字をはっきりと視認することができる。
ということは1画面に表示できる情報量がフルHD比で1.25倍になるので、作業領域を広く取れるということなんだ。
参考までに比較画像をつけておく。
左がフルHDで100%相当の画面表示率、右が75%相当の画面表示率となっている。
細かい文字までは見えないかもしれないんだけど、実際には右側の75%相当の画面表示率でも文字をはっきりと読むことができる。


狭額縁について
繰り返しになるんだけど、もともとは23.8インチのモニターを使っていて、今回27インチのモニターに買い替えたんだけど、3.2インチ(8cm強)画面が大きくなることで、これまで置いていたように置けるのかが懸念としてあった。
でも27UL850-Wは狭額縁ということもあって、横幅が6㎝増えるだけで23.8インチから27インチに置き換えることができた。
こちらも参考までにもともとのアイ・オー・データの23.8インチのモニターを置いていた時と27UL850-Wを置いた時の比較画像を載せておく。
実際にモニターの前に座ってみても、それほど圧迫感は感じない。


高さを変えられるについて
前のアイ・オー・データのモニターは画面の高さを変えることができなかったんだけど、27UL850-Wは画面の高さを変えることができる。
上の写真は高さ12㎝のモニター台の上に置いているんだけど、これだと最下位まで下げても高かったので、8cmのモニター台を購入して、少し画面の高さを上げることでちょうどいい高さにすることができた。

27UL850-Wのいまいちな点
一方、27UL850-Wのいまいちな点は次の3つ。
- 入力端子が背面にある
- 狭額縁
- 映像出力にパワーがかかる
入力端子が背面にあるについて
これは27UL850-Wに限らず入力端子が背面にあるモニターのすべてのメーカーに苦言を呈したいんだけど、モニターの背面に入力端子をつけるのをやめていただきたい。
壁にぴったりくっつけてモニターを設置することができないし、ケーブルを挿す時に画面を押さえながら挿さないといけないので、画面に局所的に負荷がかかってしまう。
この点に関してはDELLのS2722QCやASUSのProArt PA279CV-Rは下から挿せるタイプなので、こちらの方に分があった。

狭額縁について
これはよかった点の2つ目と相反する内容にはなるんだけど、狭額縁ゆえに6cm横幅が増えただけで設置することができたんだけど、画面上部にWebカメラを引っかける部分が干渉して、一部画面が見えない箇所ができてしまう。
これは設置するスペースとのトレードオフだから仕方ないんだけど、特にWebブラウザで複数のタブを開いている時は気になる。

映像出力にパワーがかかるについて
これも27UL850-Wに限らずすべての4Kモニターに言えることだと思うんだけど、映像出力にパワーが結構かかる。
もちろんフルHDの4倍の情報量を出力しているんだから当たり前ではあるんだけど、カメラをオンにしてWeb会議をするとCPU、GPU、メモリが高い使用率に張り付き、ファンが全開で回ってしまう。
4Kモニターを使ってカメラをオンにしてWeb会議を行う際には性能が高いパソコンを使うかWeb会議の時は解像度を落とす必要がある。

★本日のまとめ★
ということで今回はLGの4Kモニター 27UL850-Wのレビューを行ってきた。
3点ほどいまいちな点はあるんだけど、うち2点は27UL850-Wに限った内容ではないし、入力端子が背面にあるのも一度挿してしまえば頻繁に抜き差しするものでもないので、総じてメリットの方が大きいように感じる。
モニターアームを使って壁にぴったりくっつけたいという方は DELLのS2722QCやASUSのProArt PA279CV-Rを選んでもらえればと思う。
モニター選びの参考にしてもらえたら嬉しい。
ちなみにDELLのS2722QCはもともと¥75,680のところ、2021年10月11日(月)まで¥39,735で買えるセールを行っているので、現物を見なくても大丈夫という方はチェックしてみてもいいかもしれない(セール会場はこちら)。