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目標の立て方

2月ということで、そろそろ今年度の振り返りと来年度の目標設定をし始める学生や社会人も多いと思う。

ということで今回はそんな学生や社会人の方向けに目標を立てる上で必要となる考え方を解説していきたい。

どうなったら達成したのかがわかる内容にする

目標を立てる上で必要となる考え方の1つ目は、「どうなったら達成したのかがわかる内容にする」ということだ。

どういうことかというと、

英語の勉強をする

ではいまいちで、

英語の勉強をして、TOEICで730点をとる

という目標にするということ。

目標を具体的に設定するということでもあるんだけど、「英語を勉強する」だけだと目標を設定した自分でも後になると

「当初は何を達成しようと思ってこの目標を設定したんだっけ?」

となってしまうケースが多い。

だったら最初からどうなったらその目標を達成したのかがわかるような形で目標設定をした方がいいということ。

その方が達成した時にちゃんと「達成した!」という実感を持てるし、頑張って目標を達成しようとした自分を認めてあげることにもつながる。

また社会人の方だと上司からの評価基準が明確になる。

逆に達成できなかったとしても、なぜ達成できなかったのか、あとどれくらいで達成できたのかを定量的、定性的に反省することができ、次の目標設定や行動を明確にすることができる。

目標を立てる上でまず意識したいのが、「どうなったら達成したのかがわかる内容にする」ということだ。

期限を決める

目標を立てる上で必要となる考え方の2つ目は、「期限を決める」ということだ。

今年度の目標なんだから期限は1年に決まっているだろと思うかもしれないんだけど、皆さんの中で年度初めに立てた目標を1年間ずっと頭の中において生きていられる人がどれくらいいるだろうか。

おそらく(期限を決めずに目標を立てた人の)ほとんどの人が長くて半年以内には忘れてしまっているのではないかと思う。

この状態を回避するために、期限を決めるということをおすすめしたい。

具体的には、3カ月単位で期限を決めるのが良いと考えている(期限の長さは人や目標の内容によって適切に決めてもらえればよい)。

例えば先ほどのTOEICで730点をとることを今年度の目標としたときには、

・4~6月はリーディングの勉強をして、リーディングの問題では8割をとれるようにする

・7~9月はリスニングの勉強をして、リスニングの問題では8割をとれるようにする

・10~12月は模擬試験や過去問で730点をとれるようにする

・1~3月は本番で730点をとる

といった感じにする。

こうすることで、730点をとるのは1年後だとしても、そこに向かって1年をどのように過ごしていくかを計画的に考えられるようになる。

また計画に変更が発生した際にも軌道修正がしやすくなる。例えば、

・リーディングの勉強は思ったより早く安定的に8割とれるようになったから、リスニングの勉強を1ヶ月前倒しして始める

・逆に仕事が忙しくてあまり英語の勉強に時間を割けないというような状況になった場合には、年内は勉強に時間を割き、年明けから模擬試験や過去問を解き始める

といったことがしやすくなる。

加えて、この3カ月単位での目標についても、

「リーディングの問題では8割とれるようになったから次のリスニングの勉強に取り掛かる」

といったように、1つ目の「どうなったら達成したのかがわかる内容にする」のも大切だ。

1年は思っているより長い期間となるので、いつも目標を立てっぱなしになってしまっている方は期限を決めて計画的に目標達成に目指してほしい。

自分でできることを目標にする

見出しだけを見て違和感を覚えた方もいるかもしれないんだけど、最後に目標を立てる上で必要となる考え方の3つ目、「自分でできることを目標にする」ということを解説していきたい。

自分でできることというのは、自分でコントロールできる範囲と言い換えてもいいかもしれないんだけど、例えば、

・COVID‑19を年内に収束させる

・○○月に転職する

というのは、目標というより願望に近く、いくら自分が頑張っても外的要因によって達成できなくなってしまう可能性がある。

この例で自分ができることを基準に目標設定をしてみようとすると、

・COVID‑19に自分や周りの人が感染しないために、ワクチン接種や外出するときはしっかりと感染対策をして外出する。
 またそれを自分の周りの人にも促す。

・○○月までに転職するために、まずは転職サイトや転職エージェントに登録し、情報収集を始める。
 いい求人があればその都度応募し、なければ転職時期を見直して、いい求人が出るまで待つ。

といった内容にすれば、自分の行動に落とし込めるので、外的要因に左右されることはない

自分でできることを頭において目標設定をしてもらえると、それが目標なのか願望なのかがはっきりすると思う。

★本日のまとめ★

ということで今回は、目標を立てる上で必要となる3つの考え方を紹介してきた。

実は自分も最初からこのような考え方を基に目標設定ができていたわけではなかった。

むしろ「半年以内に組織改革を行う!」とか「○○ができるように意識する」といった自分一人では到底できないような目標や、どうなったらそれが達成できたのかが曖昧な目標を割と平気で掲げてしまっていた。

ただ今の会社の上司から、今回紹介した3つの考え方を教えてもらい、これまで立ててきた目標(だと思っていたもの)は願望だったんだと気づかされた。

今回紹介した3つの考え方を参考にして、皆さんが立てる目標がきちんと目標になり、どんどん達成していってもらえたら嬉しい。

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