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【会社選びの参考に】ベンチャー企業と大企業の違い

今年も3月から2023年卒の就活が始まり、最近街でリクルートスーツを着た大学生らしき人を見かけることが多くなってきたんだけど、企業に就職する、あるいはこれから長い間働いていくにあたり、

・自分はどのような仕事をしたいのか
・自分はどのような仕事が向いているのか

などいろいろと考えることが多いと思う。

中でも大企業かベンチャー企業かということは一度は考えたことがある人も多いかもしれない。

自分はこれまで社会人を8年やってきて、新卒では大企業に入社し、2020年の夏にベンチャー企業に転職した。

ということで今回は、大企業とベンチャー企業の両方を経験した自分がその両者の違いについて、

  • 仕事の仕方
  • 給料
  • 価値観

の3つの観点から解説していく。

仕事の仕方

大企業とベンチャー企業の両方を経験して感じた両者の違いその1は、仕事の仕方について。

これはもちろん会社や業界、職種によって違うこともあるから参考程度に読んでほしいんだけど、一言で言うと、

・大企業・・・少しずついろいろなことをやる、覚える
・ベンチャー企業・・・とりあえずやってみろ

という印象を受けている。

それぞれ詳しく解説していくと、まず大企業(前職)については、自分が勤めていた会社では、

総合職で入社する

研修(入社後数ヶ月)

先輩が簡単な仕事から教えてくれる(先輩から引き継がれる、1年目)

その仕事を覚えたら次の仕事を教わる(引き継がれる、1~2年目)

いくつか仕事を覚えたら、それらを応用してやるような仕事を任される(3年目前後以降)

少しずつ管理側の仕事をするようになる or 異動(4~5年目)

管理が中心になる(6年目以降)

という感じだった。

これは自分に対しても中途で入ってくる人に対しても基本的には同じような対応だった。

一方、ベンチャー企業(現職)ではどうか。今自分が勤めている会社では、

採用の段階で、持っているスキルやそれまでの経験を基に配属がされる

いきなり現場に出されて、自分のスキルや経験を基に自分で仕事を見つける、進める

仕事の状況や自分の進め方に対して上司からアドバイスをもらい、それを基にまた自分で仕事を進める

という感じである。

もちろんこれは自分が中途で即戦力採用だからということもあるんだけど、新卒に対しても最初に研修こそあれど、基本的には

現場でいろいろ学んで来い!

という感じで扱われている。

どっちが良い悪いではないんだけど、仕事の仕方という観点では、

・自分は少しずついろいろなことを学んで、会社や顧客に貢献したいという人は大企業
・俺は最初からガンガン裁量をもってやっていきたいんだという人はベンチャー企業

という判断基準を持つと、概ねいろいろな業界、職種の会社に適用できると思う。

給料

大企業とベンチャー企業の両方を経験して感じた両者の違いその2は、給料について。

もちろんこれも会社や業界、職種によって違うこともあるんだけど、給料についても先に一言で言ってしまうと、

・大企業・・・年次や経験を重ねるごとに少しずつ上がっていく
・ベンチャー企業・・・優秀なら(成果を上げれば)年齢は関係なく、一気に上がる

という印象を受けている。

特に業績のいい会社や業界のベンチャー企業については、かなり高度なスキルや経験を求められることが多いんだけど、その分そのポジションに就ければ、年次や年齢に関係なく給料が一気に上がるケースもある。

最近は大企業でも高度な知識やスキルを持っている人には新卒でも年収1,000万を出す会社もあるんだけど(NECの例)、まだまだ大企業にはそのような会社は少なく、大企業かベンチャー企業かを選ぶ判断材料としては、

・自分は少しずついろいろなことを学んで、できることを増やして給料も上げていきたいという人は大企業
・俺はスキルも経験もあるから、それを活かして最初から高年収を狙っていくんだ、ガンガン給料を上げていくんだという人はベンチャー企業

という判断基準を持つといいだろう。

ただ一点注意してほしいのが、大企業ではあまりないかもしれないんだけど、ベンチャー企業では成果を出せないと給料が大きく下がることがある。

参考までに自分の大企業の時とベンチャー企業に転職してからの給料を解説しておくと、

・大企業・・・毎年数千円~¥5,000ベースアップ
・ベンチャー企業・・・1年目は¥7,000ベースアップ、2年目は¥40,000ベースダウン

という感じだった。

読者の方もイメージはあると思うんだけど、ベンチャー企業は実力主義の傾向が強いので、新卒時は大企業に入って、ある程度実力をつけてからベンチャー企業に転職するという考えも一つかもしれない。

価値観

大企業とベンチャー企業の両方を経験して感じた両者の違いその3は、価値観について。

これはベンチャー企業に転職して結構重要な要素だと思ったんだけど、ベンチャー企業で仕事をする上で、会社の理念やミッション、社長の思いと自分のそれらがあっているかはとても重要に感じた。

もちろん大企業に勤める場合でも両者が一致していた方が仕事に主体的に取り組めたり、上司からの評価が高くなったりするとは思う。

ただベンチャー企業の場合、起業した人(たいていは社長)が何か強い意志を持って起業し、それに共感する人たちが集まっているケースが多いので、会社が目指す方向と自分のそれがあっていないと、仕事がし辛いだけでなく、社内の人間関係も深めることができないんだ。

自分は新卒で入った会社(大企業)も転職して入った会社(ベンチャー企業)もあまり会社の理念とかミッションとかを意識していなかったんだけど、とりわけベンチャー企業に入りたいと思っている人は、会社の価値観と自分の価値観があっているかは慎重に見極めた方が不幸になる確率を減らせると思う。

★本日のまとめ★

ということで今回は、大企業とベンチャー企業の違いについて、その両者を経験した自分が、仕事の仕方、給料、価値観という3つの観点から解説してきた。

給料の話は一般的に言われていることもあるのでイメージしやすかったかもしれないんだけど、3つ目の価値観のところについては、実際に大企業とベンチャー企業の両方を経験してみて初めてわかったことだった。

今回は自分の実体験として大企業とベンチャー企業という二項対立で解説はしたんだけど、世の中には中堅企業や中小企業、零細企業など他の規模の企業がたくさんある。

今後キャリアを重ねていく中で、これまでと違った企業規模の会社に転職をした際には、また情報をアップデートして発信していきたいと思う。

読者の皆さんの企業選びの参考にしてもらえたら嬉しい。

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