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転職エージェントのビジネスモデルと転職の考え方を理解して転職活動をしよう

2020年に人生初の転職をしたんだけど、転職って新卒と違っていつから始めるとかどのように進めていくとかが決まっていなくて、最初は何をどのように進めていくのか全くわからなかった。

私の転職活動記録 Part1

でも、先に転職をした経験がある友人に話を聞いたり本を読んだりしながら転職活動をする中でいろいろとわかったことがあった。

中でも転職エージェントのビジネスモデルと転職の考え方についてはかなり理解を深めることができた。

転職未経験の方やなんとなく転職エージェントに登録している方はこの点を踏まえた上で転職活動をしていただけると有意義になると思うので、今回は転職エージェントのビジネスモデルと転職の考え方、および転職活動をする上で理解しておきたいポイントについて解説していく。

転職エージェントのビジネスモデル

まずは転職エージェントのビジネスモデルについて解説していく。

転職エージェントのビジネスモデルは成果報酬型と呼ばれるビジネスモデルを採用している。

※掲載課金型と呼ばれる求人企業が求人情報を掲載することで転職サイト側が収益を得るビジネスモデルもあるんだけど、こちらはイメージしやすいと思うので今回は割愛する。

成果報酬型というのは、求職者が転職エージェントを経由して求人企業に入社することで、求職者の入社する会社の年収の一定割合(1/3程度)を求人企業が転職エージェントに支払うというビジネスモデルとなっている。

図解するとこのようになる。

成果報酬型のビジネスモデル

つまり、転職エージェントは求職者が求人企業に入社しないと1円にもならないんだ。

また、転職エージェントからするとお客さんは求人企業ということになり、求職者は間接的なお客さんとなる。

求職者が転職エージェントを利用するのに料金がかからないのも納得いただけるだろう。

転職の考え方

これは別の記事でも解説してはいるんだけど、転職先を決める際の考え方として次の4つのパターンがある。

① 同業界 × 同職種
② 同業界 × 異職種
③ 異業界 × 同職種
④ 異業界 × 異職種

一般的には①のパターンが一番転職しやすく④のパターンが一番転職しづらい(あるいはできたとしても、待遇面で大幅な譲歩が必要となるケースが多い)。

②や③のパターンは「軸ずらし転職」(引用:moto(2019)『転職と副業のかけ算』扶桑社)と呼ばれ、職種か業界を変えることで年収アップやキャリアアップを目的に行われる。

【読書感想文】moto(2019)『転職と副業のかけ算』扶桑社

理解しておきたいポイント

ここまで一般的に言われている転職エージェントのビジネスモデルと転職の考え方について解説してきたんだけど、ここからはどのようなポイントを理解して転職活動を行った方がよいかということについて解説していく。

転職エージェントとの付き合い方

見ていただいた通り、転職エージェントは求職者を求人企業に入れることで収益を得ている。

つまり、転職エージェントは求職者が「入りやすい」会社の求人情報を提示する(傾向にある)。

上の4パターンで言うと①(同業界 × 同職種)のパターンの求人が最も提示され、次いでステップアップを目指している求職者には②(同業界 × 異職種)や③(異業界 × 同職種)のパターンの求人も提示されることになる。

転職エージェントのビジネスモデルを理解せずに、今とは違う仕事(④ 異業界 × 異職種)に転職したいと思って転職エージェントに登録しても、ほとんど求人を提示されることはないので注意が必要だ。

ちなみに転職エージェントはキャリアアドバイザーという肩書の人が面談をしてくれたり求人を紹介してくれたりするんだけど、キャリアアドバイザーと言いながらも前提としてこれまで解説したようなビジネスモデルがあるので、求職者を求人企業に入れるための相談やアドバイスが中心となる。

今とは違う仕事(④ 異業界 × 異職種)に転職したい場合はどうするか

では今とは違う仕事(④ 異業界 × 異職種)に転職したい場合はどうしたらよいのか。

基本的にこのパターンは転職すること自体が難しいのであまりおすすめはしないんだけど、やり方としては

  • 転職サイト(マイナビ転職やリクナビNEXTなどの求人情報を掲載しているサイト)から自分が入りたい企業を見つけて応募する
  • 入りたい会社のホームページから直接応募する
  • 起業する

の大きく3つのやり方がある。

もし今とは違う仕事(④ 異業界 × 異職種) にチャレンジしたいという方は転職エージェントに登録するのではなく転職サイトを利用するか直接応募する、あるいは思い切って起業するというやり方をとることになる。

【後々の転職に響く可能性あり】新卒で入る会社の業界、職種はよく考えて選べ
キャリア全般について悩んでいる、相談したい

上の2つのケースはある程度やりたい仕事が決まっている人向けの話だったんだけど、そもそもどういう仕事をしたいのかわからない、キャリア全般について相談したいという方も多いだろう。

そのような方はやはり転職エージェントに登録するのではなく、有料(それも結構高額)ではあるんだけど、キャリア全般について相談したり、アドバイスをしてくれたりするサービスもあるので、そちらを利用してみるのもよいかもしれない。

参考までに自分が知っているサービスを紹介しておくと、

  • 自己理解プログラム(https://jikorikai.com/)
  • ポジウィル(https://www.posiwill.co.jp/)
  • UZUZ(https://uzuz.jp/)

のようなサービスがあるので、気になる方はチェックしてみてほしい。

★本日のまとめ★

ということで今回は転職エージェントのビジネスモデルと転職の考え方、および転職活動をする上で理解しておきたいポイントについて解説してきた。

ここまで読んでいただいた方の中には転職エージェントは利用しない方がいいのでは?と思われた方もいるかもしれないんだけど、自分は決してそうは思わない。

むしろこれまで解説してきた転職エージェントのビジネスモデルや転職の考え方を理解した上で上手に活用していくのがよいと思う。

実際自分も昨年、転職エージェントとの面談の中で、それまで全く考えていなかったITコンサルタントという職種を紹介され、実際にその職種に就くことができた。

転職活動は決まったやり方があるわけではないので、特に初めてという方はわからないことも多いと思うけど、この記事の内容が参考になれば嬉しい。

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