2020年初頭から世界中に蔓延し、未だ全く終息の気配を見せない新型コロナウイルス。その影響で現在もテレワークを強いられているという方も多いと思う。
もともとデスクトップパソコンを使っていたという方や仕事の生産性を上げようと外部モニターを購入して、会社貸与のノートパソコンの画面をモニターに映して仕事をしているという方もいるだろう。
そんな時に必要になってくるのがワイヤレスキーボードだと思うんだけど、通常のワイヤレスキーボードだとUSBのレシーバーかBluetoothによって1台のパソコンにしか接続できない。
すると自分のデスクトップパソコン用と会社貸与のノートパソコン用に2台のワイヤレスキーボードを用意しなければならない。
それでは場所も取るし用途に応じてキーボードを使い分けるのは面倒ということで、いくつかのメーカーからマルチペアリング(複数台のパソコン、スマホ、タブレットなどにBluetooth接続できる)キーボードというものが販売されている。
ということで今回は、これまで自分が使ってきたマルチペアリングキーボードを3台紹介したいと思う。
エレコムのTK-FBM112BK

スペック
まずはTK-FBM112BKのスペックを解説する。
サイズ(H×W×D)mm | 高さ31.6x幅447.7x奥行136.0mm(スタンド含まず) 高さ40.1x幅447.7x奥行136.0mm(スタンド時) |
本体重量 | 568g ※電池含まず |
キー数 | 109 |
対応機種 | Bluetooth HOGPプロファイルに対応したPC、タブレット、スマートフォン |
対応OS | Windows 11、Windows 10、Windows 8.1、macOS Catalina(10.15)、Android7~10、iOS13.4、iPad OS13.4 |
接続方法 | ワイヤレス |
インターフェース | Bluetooth |
キー配列 | 日本語配列 |
キータイプ | メンブレン |
テンキー | 有 |
キーストローク | 3.5mm |
キーピッチ(mm) | 19.0mm |
価格 | ¥2,064(価格.com最安価格) |
特徴
キーストロークが3.5mm、キーピッチが19.0mmということで、良くも悪くも普通のメンブレンキーボードとなっている。

スタンドがついているので、キーボードに角度をつけてタイピングしたいという方はスタンドを立てて角度をつけることができる。


またホットキーというファンクションキーに独自の機能が割り当てられていて、例えばfnキーを押しながらF3キーを押すと、音楽の再生、停止を行うことができる。

ペアリング先を切り替える時はボタン一つで接続先を変更することができる。

電源スイッチが前面にあるのも嬉しい。

どういう人におすすめか
TK-FBM112BKは良くも悪くも癖のない普通のメンブレンキーボードとなっている。
またすべてのキーが19.0mmとなっていて、Enterキーや右側のShiftキーなどの幅が狭まっていない。
なのでもともとデスクトップを使っていた方や高い位置からキーを打ち下ろすようにしてタイピングする方はTK-FBM112BKが向いていると思う。
ロジクールのK370s

スペック
K370sのスペックはこちら。
サイズ(H×W×D)mm | 20.5 x 435.5 x 137.5mm |
本体重量 | 425g ※電池含まず |
キー数 | 109 |
対応OS | Windows 7、Windows 8、Windows 10以降、Android 5.0、Mac OS X 10.10以降、iOS 5以降、Chrome OS |
接続方法 | ワイヤレス |
インターフェース | Bluetooth・USB |
キー配列 | 日本語配列 |
テンキー | 有 |
キーストローク | 2.5mm |
キーピッチ(mm) | 19.0mm |
価格 | ¥2,373(価格.com最安価格) |
特徴
キーストロークが2.5mm、キーピッチが19.0mmということで、メンブレンとパンタグラフの中間くらいのキーボードとなっている。

K370sについてもスタンドがついているので、角度をつけてタイピングしたい方はスタンドを立てることで角度をつけてタイピングすることができる。


K370sにもホットキーがついていて、例えばfnキーを押しながらF12キーを押すことで音量を上げることができる。

ペアリング先を変える時はfnキーを押しながらF1、F2、F3キーを押すとそれぞれ1番目、2番目、3番目のデバイスに切り替えることができる。
なおK370sにはUSBレシーバーがついていて、USBレシーバーを挿しているデバイスが1番目のペアリング先となる。

WindowsとMacの両方に対応したキー印字がされているので、両方使っている人には嬉しいポイント。

ただ残念なポイントもあって、電源スイッチが裏面にあるのと、1台目のエレコムのキーボードに比べ横幅が約1.2㎝狭いため、Enterキーや右側のShiftキーなどが狭くなってしまっている。
またEnterキーとdeleteキーの間の幅が狭いため、Enterキーとdeleteキーを打ち間違えることが多い。

あとキー荷重(キーを押す時の強さ)が重いというわけではないと思うんだけど、キーを押すときに何か引っかかる感じもある。
どういう人におすすめか
K370sはWindowsとMacを併用している方で初めてマルチペアリングキーボードを購入する方や、USBレシーバーもついているのでパソコンとスマホやタブレットを併用する方におすすめのキーボードだと思う。
ロジクールのMX KEYS KX800

スペック
ロジクールのMX KEYS KX800のスペックは次の通り。
サイズ(H×W×D)mm | 131.63mm × 430.2mm × 20.5mm |
本体重量 | 810g |
対応機種 | USBポートまたはBluetooth low energy対応の、キーボードをサポートするデバイス |
対応OS | Unifyingレシーバー:Windows 7以降、macOS 10.11以降、Linux、 Android 6以降 Bluetooth:Windows 8以降、macOS 10.12以降、Linux、iOS 9以降、Android 6以降 |
接続方法 | ワイヤレス |
インターフェース | Bluetooth・USB |
キー配列 | 日本語配列(US配列もある) |
キータイプ | パンタグラフ |
テンキー | 有 |
価格 | ¥14,500(価格.com最安価格) |
特徴
MX KEYS KX800はパンタグラフということで、これまでの2台に比べてキーストロークは浅くなっている。
またキーの中心が丸くくぼんでおり、指を置いた時にフィットするようになっている。

MX KEYS KX800にはスタンドはなく、角度をつけてタイピングすることはできない。

MX KEYS KX800についてもホットキーがついており、例えばfnキーを押しながらF2キーを押すことで画面の明るさを上げることができる。

テンキーの上には電卓ソフトの起動やスクリーンショットを1ボタンで行えるキーもある。

ペアリング先を変えるのも1ボタンで可能だ。

2台目のK370s同様、WindowsとMacの両方のキー印字がされている。

あと上の2台が電池式だったのに対して、MX KEYS KX800はバッテリー式となっている。
また電源スイッチは奥側の側面についているので、K370sのように電源を入れる度にひっくり返さなくてよい。
バッテリー消費が激しくなるのであまり使う人がいないかもしれないけど、バックライトもついている。

どういう人におすすめか
正直MX KEYS KX800は高すぎるので、自分のようにTK-FBM112BKと会社貸与のパソコンの相性が悪かったり、K370sのキーの引っ掛かりやEnterキーとdeleteキーの幅が狭いのに耐えられなかったりする方向けだと思う。
★本日のまとめ★
ということで今回は、フルサイズのマルチペアリングキーボードを3台紹介してきた。
フルサイズではないキーボードも含めると他にもいくつかあるんだけど、自分はテンキーがあった方がいい派なので、今回はフルサイズに絞って紹介してきた。
自分としては1台目のTK-FBM112BKが一番気に入っていたんだけど、なぜか会社貸与のDynabookのG83/FRでBluetooth接続が頻繁に切れるというかスリープ状態から復帰しないという事態に見舞われ、泣く泣くUSB接続ができるK370sを購入した。
ただK370sもキーが引っかかる感じやEnterキーとdeleteキーの間の幅が狭くミスタイプすることが多く、仕事の生産性に支障を来たしていたから、キーボードに1.5万円は高すぎだろうとも思ったんだけど、仕事は生産性が重要なので、MX KEYS KX800を購入して現在は愛用している。
キーボードは人によって合う合わないが大きいアイテムだと思うので、キーボード選びの参考にしていただけると嬉しい。